ここ数十年書いていませんが、なにか?
今年も年賀状の季節になりました。
あくまでも個人的な心情ですが、僕は数十年前から年の瀬の「年末の忙しい時に時間を作って年賀状に宛名を書き、ひとくちコメントを添える作業」が憂鬱で仕方ありませんでした。ということで、ある年、仕事相手以外には親戚にも同僚にも書かずに済ませることにしたんです。
その時の反応は…。これはもう惨憺たるものでした。「どうして届かないんだ」というような疑問から「失礼な」といった怒りを含んだ拒否反応まであらゆる批判を受けることになりましたが、言い訳なしで済ませてきました。
その後、SNSやメールという便利なシステムが広がってきたので、ダイレクト・公開を問わずにお年賀を発信するようになりましたが、それも限られた方をが対象。礼儀を知らないヤツだという風評は依然として残っているように感じています。
そんな僕にもどうしても出さねばならない年賀状が2通あります。ひとつは会社員を卒業した時にお会いしたいまでは師匠のように慕っている方。もう一人は我が妹。こちらはポップアップのメッセージカード的なものです。この2通以外はすべてデジタル化させているわけです。
今年は“年賀状スルー”という言葉がトレンド入りしているとか。僕のように数十年間スルーしっぱなしの人間からすると「もっともでしょう」としか言いようのない現象です。
礼儀を欠き、情緒もなく人と人との繋がりの大切さを無視してでも欠礼する。
新年のご挨拶はSNSとメールで済ませる。
僕にはこの風潮の良し悪しを評価する資格はありませんが、これも時の流れ、ヨシとしたいところです。
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