∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 25年前の1月16日 ≡≡

僕はなにげなく過ごしている日々の
ありがたさを知らなかった

 25年前の1月16日。いつもどおりに仕事を済ませ、いつもどおりに食事をし就寝する。僕はそんな“当たり前の日常”を過ごしていました。
 数日前には卒業以来初めて高校の同窓会のも出席して、おじさん、おばさんになった友人たちと楽しい時を過ごしていました。
 こんな「当たり前のように過ぎていく日々」がいかにありがたいものなのかを知ることになるとは思ってもみなかったといってもいいでしょう。

 次の日。1月17日6時過ぎ。当たり前だと思っていた暮らしのすべてが「地震やあ」という叫びに近い言葉からはじまった1本の電話で変わりはじめたのです。

 テレビを点けても詳細はまったく判らないばかりか、むしろ電話を掛けてきた母に何かあったのではと心配する程度。当たり前だと信じ込んでいた日常が文字通り一変してしまったなんて想像することも出来なかったのです。

 そして25年たった今。僕は“当たり前の日常”のありがたさを噛み締めながら生きていこうとしています。

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