いくらなんでも酷すぎる群集心理
トイレットペーパー、ティッシュ、ペーパータオル、猫用トイレ砂……。米、水、清涼飲料水、インスタントラーメン、食パン、缶詰、レトルトカレー、シリアル、ヨーグルト……。お菓子、酒のつまみ以外の乾き物……。牛肉、豚肉、鶏肉……。
おこもり状態で過ごしている今週、さすがに食料補充せねばと訪れたスーパーでとんでもない惨状を目撃してしまいました。
いつもなら棚にぎっしりと詰まっている商品が見事に無くなっていたんです。紙製品の棚には「売切」の張り紙があったものの、ほかの棚はガランとしたまま。おそらく店側も途中から対処できなくなったんでしょう。
「マスクがないんだからほかのものだって」というような妄想の産物もあれば、ごま油がウイルスに効くというような単なる捏造まで、手あたり次第にフェイクニュースが拡散し、先日から品切れが続いているごま油に続いて、今度は紙製品が根拠のないデマの餌食になってしまったようです。
そのうえに「品薄だから何か買っておかなきゃ」という不安が重なって“モノがないスーパー”が誕生したようです。
お気楽なウワサ、デマの捏造、根拠なきウソ。そんな不安を煽るような行動と、右に習え式の群集心理が掛け合わされるとこうなるという見本のような状態になってしまいました。
ただでさえ未曾有の自粛モードになっているというのに、買い占めまで起こるとは。まさに「げに恐ろしや群集心理」です。
もう少し冷静になりましょう。こんなときほど“踊らされない意識”が大切だということを思い出しましょう。日本のサプライチェーンはそんなにヤワじゃありませんから。
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