∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ そんなに食べるなよ ≡≡

今夜のメニューは
「青梗菜と豚肉の炒めもの」のはずが

 我が家の居付き猫軍団は、定食のキャットフードだけでは飽き足らず、僕の食事まで狙ってきます。
 テーブルの上で僕の夕飯をじっと見つめ、そのうちに手を出しはじめ、徐々にお皿との距離を縮め、最後にはパクリ! となるわけです。

 そうはさせじと、別皿にカニカマをほぐしたものを用意して、彼らの気をそらせ、自分用のおかずを確保するようにしているのですが、それでも時々パクリとやられ、ただでさえ寂しい自分用のメニューが、情けないことになることもないわけではありません。

 今夜がそうでした。ご飯のおかわりをしようと、ちょっと席を離れたスキに、クロちゃんが豚肉をガブリといったのです。パクリなんて可愛いものではなく、ガブリです。
 よほどお腹が空いていたのか、それとも美味しかったのか、いつもなら僕の姿を見つけた途端にテーブルから降りてくれるのに、今夜はそのままずっと食べ続けたのです。
 仕方がないので、豚肉だけを別皿に取ってテーブルの下に置いてやると、そこでガツガツと食べ、食べ終わったらこちらを見ながら口の周りをぺろりぺろりと。
 そうです、今夜はその1回で終わらなかったんです。何度も何度もおかわりを要求し、豚肉を食べ尽くしたところで、ようやく“おねだり”攻撃を止めてくれたのです。

 ということで。

 本日の夕食は、途中から「青梗菜の炒めもの豚肉風味」に変更されました。食事の後半、僕が味わったのは青梗菜だけになってしまったのです。

 鶏ガラベースで豚肉エキスとオイスターソースが絡み合った青梗菜の美味しいこと、美味しいこと……。バカヤロウ! おまえ、盗み食いし過ぎだぞ。どうしてくれるんだよ! これじゃ食べた気になれないだろう!

 今、彼はキーボードの横でうたた寝しています。そりゃ、そうでしょう。今夜は素敵な夕食だったはずですから。

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