戸惑いは今年限りに。
来年にはオコボレがいただけますように
コロナの感染拡大が経済全般に未曾有の打撃を与えるようになって以来、新聞でもテレビのニュースでも「○割減」という表記が乱れ飛ぶようになっています。
これまで僕は「○割減」というのは、前期と比較して1割なり2割なり業績が落ちた場合に使われる表記としか理解していませんでした。というか、そういうものだと思っていました。
ところが、コロナが蔓延するに従って主流になってしまったのは「8割減とか9割減」という表記です。
つまり、前期と比較すると1割・2割の業績しか達成できなかったということです。
コロナという異常事態でなければ、ここまで壊滅的な数字しか残せなかったら、その事業は見放されるか、経営陣一掃、買収などの対象になるものです。
いまや我々は、マスメディアではこれまで使われることのなかった表記を粛々と受け入れるようになってしまったわけです。
情報を一旦頭の中で整理しないと理解できない人間がここにいます。
冷静なら、今の“あり得ない事態”では9割減というような数字だって出てくると理解して読み取るでしょうが、チラッと数字だけを見ただけだと「減」を見落としてしまうか、8や9の数字が信じられないというか。いまだに9割と言えばマイナス1割としか読み取れないんです。
だって、こういう「減」の使い方ってこれまでなかったじゃないですか。突然使い始められても戸惑うばかりなんです。
来年の今頃はコロナも収まり、「前年比190%」とか「倍増」という表記が乱れ飛んでいることを切に願っています。
……、フー。
不安定の極みをいく僕のような個人事業主にもオコボレがいただけますように。
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