∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ キングメーカーの存在 ≡≡

長期政権の第二幕を開く前に

 次の自民党総裁、つまり次期総理が決まるまであと数日。結果はほぼ解っているとはいえ、決定までは静かに見守っていたいと思います。
 強いて言えば、自民党内という聖域での選挙で結果が決まり、それを承認するために衆議院解散と総選挙が行われるのではないかという疑問がいつもどおり残るところにわだかまりが残りますが。

 それはそれとして。

 日本では、次期総理の決定に関して職務引き継ぎに近い“禅定”が多かったのに比べ、アメリカの大統領選では“キングメーカー”の存在が選挙を左右すると言われてきました。つまり、キングメーカーこそ“影の立役者”であり、その力量次第で大統領が決まるというわけです。

 そんな役目に就いた人間が日本にもいたのではないでしょうか。

 病のために辞任の止むなきに至ったが、意中の人を次期総理の座に据えるために影に隠れて人を動かした方がいるのではないかと僕は睨んでいます。
 たとえ病に臥せっているとしても、何本かの電話を掛けるだけで根回しを済ませ、情報発信やメディアの巻き込み方も同時に伝授出来るほどの腕力を持った人物がいたのではないでしょうか。
 まず、対立する人間や、もう少し力量が備わればという人間が候補に浮上するようにタイミングを図って意中の人を急浮上させる。そのうえで、意中の人に染み込んでいた人物像を払拭するようなエピソードや印象をメディアを通じて国民に刷り込む。
 こんな芸当はとてつもない力量を持った人間にしか出来ません。

 良くも悪くも、他の追随を許さない力量が備わり、キングメーカーとして有終の美を飾ろうとしている人物こそ今回の政権交代の立役者ではないでしょうか。
 角度を変えてみると、氏が培ってきた類まれな政治力こそ約8年という長期政権を実現させた原動力だったのではないでしょうか。

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