【総選挙が終わって】
雨が降り続く投票日。夜8時になると各テレビ局が出口調査の結果をもとにした予測を流し始め、自民党の圧勝が伝えられました。
同時に、事実上枝野氏ひとりで立ち上げた立憲民主党が急浮上し、政権交代まで視野に入れていた希望の党の大敗も決定的になりました。
ドタバタの中で意志を貫いた人たちと、一縷の望みを叶えようと融通が効かなかった人の下に集った人たちの差がこれほど如実に現れるとは、当のご本人たちも計算できなかったのかもしれません。
結果的に、真意は明かさず党利党略を優先する政治が続くことになった、あるいは、決して表に出ないようにしている“隠された権力”に“道”が作られる日本の伝統が守られたと言ってもいいのかもしれません。
今回の結果を見ていると、悔しさを糧にして次を狙い始めているはずの小池氏、意志を貫いた枝野氏、そしてじっと声を潜めている石破氏と事実上の援護射撃を続けている小泉氏などこれから注目すべき人物が浮かび上がってきました。彼らがこれからどんな発言をするのかチラチラと横目で見続けていくべきだと思うようになっています。
[2549]