∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 異議なし ≡≡

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トライアンドエラーの結果は
歴史に任せよう

 Go Toキャンペーン関連の見直しが決まった。
 トラベルに関しての新規予約の一時停止やキャンセル料の政府負担、イートに関しての4人以上の会食抑制などが発表されることになりそうだ。
 詳細の決定や事務作業が残っているため、正式ではないものの、急激な感染拡大とともに集中してきたGo Toキャンペーンに批判や問題定義に対応するためには不可欠な判断だったと思っている。
 キャンペーンが直接的な原因とはいえないまでも、遠因になっているのは確実なだけに国民に与える心理的効果は大きいはずと期待している。

 日本の場合、大半の人は「広範に経済活動を活発化させるためには人が動くことが必要だが、動けばコロナ禍は確実に広がる」と想像していたはずである。Go Toキャンペーンは、そんなリスキーな判断だとしても背に腹は変えられず“瀬戸際の決断”を求めたからこそ誕生したものだと思っている。


 基本に立ち返るようだが、コロナ禍に対する姿勢が「国の経済的な被害さえ防げれば、ある程度の犠牲者が出てもやむ無しという戦時体制的な考え方ではない」ということと、このキャンペーンが「無邪気に強がっている少数派のために作られた“行政サービス”ではない」ことだけは確認しておこう。


 さて。
 コロナ禍にはハンマーアンドダンスの法則が効果的と言われてきたが、今回は「やってみてだめなら一旦ストップを掛け、仕切り直しをしてから再開する」というトライアンドエラーの法則、つまり試行錯誤が実践されたものと理解している。

 このトライアンドエラーの法則を当てはめると、今の急激な感染拡大は、国だけではなく誰もが、確実にコロナ禍をコントロールできるようになったと誤解していた点にあるのではないだろうか。いわば「根拠のない自信が生み出した勇み足」が巻き起こした災禍だと考えている。

 今こそ、Go Toキャンペーンに留まらない日常生活の全般的な見直しが求められているのではないだろうか。答えは歴史が証明してくれるはずだ。

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