∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 来たぞワクチン特急 ≡≡

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レールを敷きながら進む
前代未聞の世界的大事業

 とうとう2月17日から日本でもワクチン接種が始まるという。市井の人間に詳しいことは理解できないが、製薬会社のリサーチや交渉からはじまり、医療従事者や地方自治体へのレポート、医療や運輸、周辺機器などの体制作り、先行国からの情報収集などなど。いわば、レールを敷きながら、すぐ後ろから機関車を走らせるという“綱渡り的離れ業”である。
 誰も経験したことのないこんな大事業を一年足らずの間に実行できるところまでまとめ上げた手腕はお見事というしかない。

 従来の日本式だと、権限や利害ばかりが先行するセクショナリズムや権力構造の壁を乗り越えられず、遅延や事故を繰り返して批判や反発を交わすのが精いっぱいになるところ。“よくぞここまで突っ切ってくれた。日本でも出来るじゃないか”と言いたいところである。

 今回のワクチン事業は「どこに問題があり、どう対処しているか。どうしてほしい」や「ここまで進んでいる。ここからはこう進む」というような問題共有と包み隠さない情報発信が功を奏したのではないかと思っている。
 同時に、表には出ていないが解決へ向かっている課題を一旦批評めいたコメントで報道したあと、国が解決したと発表するという“高度な民意操作の連携”が上手く機能したのではとも考えている。

 前代未聞な離れ業ということは、どこで脱線したり急ブレーキが掛かったりするか分からないということでもある。無事に乗り切れることを市井の隅から願うばかりである。

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