半袖シャツの仕舞い頃は
実りと癒やしの季節
細かな雨が降ったり止んだりする肌寒い一日だった。
雨がそうさせたのか、それとも晩秋近くになったからか、とにかく半袖シャツ1枚では心もとないので、薄手のフィールドコートを羽織って外に出た。
傘を差したものかどうか悩むような霧雨が降ったり止んだりしている中を歩いていると、昨日までが“夏の延長戦”だとすると今日は“秋本番直前”。とうとう2021年の夏ともお別れかなどと、柄にもなく感傷的になってしまった。
ようやく半袖シャツの仕舞い頃が来たようだ。同時に、初秋から続いている鬱屈とした気持ちをきれいさっぱりと洗い流す頃合いかもしれない。季節の変わり目を気持ちの変わり目にしてしまってもいいじゃないかという魂胆である。
秋は実りの季節でもあり、痛みを癒す季節でもある。どうせなら、実りと癒やしの両方が味わえる秋になってくれることを願っていよう。
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『寒露』‥朝夕の肌寒さ。紅葉。渡り鳥。そして食欲の秋
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