暑さ寒さも彼岸まで
二十四節季では今日から『秋分』の節季に入る。暑い暑いと言い続けて3ヵ月。少ししのぎやすくなってきたなと思ってはいたが、さすがお彼岸のお中日、まさに「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通りの気候になってきたようである。
江戸時代に著された『暦便覧』には「陰陽の中分となれば也」と記されている。季節の変わり目であると同時に、陰陽五行説の「陽」と「陰」が入れ替わる時と捉えることも出来る節季である。
余談だが、現在の「秋分の日」と「春分の日」は国が政治的な意図を持って制定した祝日ではなく、純粋に天文学に基づいて制定されたもので、世界的にみても珍しい祝日とされている。
吉事が起こる前兆には赤い花が天から降臨するという仏教の経典に因んで、曼珠沙華(彼岸花)を愛でながら先祖参りに出掛けようとしている方も多いはずだが、暑さが収まったことだからと、ひたすら “食の秋” を満喫するのもいい。
『秋分』の節季は、酷暑から解放され、本格的な秋が始まるまでのアイドリングタイムとも言える節季。こんな貴重な時期だけに、軽やかに動きながら過ごしたいものである。
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[season13┃23 Sep. 2023┃13:30 JST]
┃TOKYO : signs of AUTUMN┃
『秋分』の節季:秋のお彼岸。彼岸花。秋の七草。実りの秋
todoroki fudouson, setagaya city.
Photographed on 11 Oct. 2022