∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 入国禁止やむ無し ≡≡

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今は慎重さを優先すべき時期

 世界中でオミクロン株の蔓延が危惧される中、岸田総理は今日の夕方「最悪の事態を避けるため、緊急避難的に外国人の入国を11月30日午前0時からおおむね1カ月全世界を対象に禁止する」と発表した。また日本人や在留外国人についても、合計23カ国から帰国する人についてはリスクに応じて指定施設で厳格な隔離措置を実施する」とも発言している。

 感染者が減って人流も経済活動も制限が極めて緩まり、ほぼ復活状態まで来たというのに、なんとも厳しい措置である。
 しかし私は、不平不満や反発が出てくるのが当然の今回の措置を“やむを得ない措置”だと理解している。いや、諦めていると言ったほうがいいだろう。

 振り返ってみると、アルファ株にしろ、デルタ株にしろ、これまでは、平穏な日常生活を捨てることに対する国民の反発を考慮するあまり、対策決定が遅かった。その結果、国民は「政治が動かないのだったら、自ら自粛して感染を防ぎつつ生活基盤を取り戻す道」を選んだ。
 そんな国の意識が国民の意識を後追いするような状況の中、29日18:30時点で全国の新規感染者82人という数か月前には想像もできなかった人数まで減少させることが出来た。

 総理は「未知のリスクには慎重の上にも慎重に対応すべきと考えている。状況が分からないのに慎重すぎるという批判はすべて負う覚悟だ」と言っているが、私は逆に、これこそが国民を導く立場にある者が示すべき姿だと理解している。
 もちろん、数カ月経った時に「あの時の対応は拙速でやり過ぎだった」と批判されることも考えられる。
 しかし「初動は、大袈裟なほど厳しく、状況を把握するに従って制限を緩和していく」という危機管理の鉄則に当てはめると、今回の措置は妥当ではないだろうか。状況が分からないからこそ「石橋を叩いて渡る」式の措置が必要なのだ。

 2週間もしないうちに、オミクロン株のプロフィールが全世界から発信されるようになる。その時まで“時間稼ぎ”が出来れば“納得できる対策”だって取れるはずだ。

 仕方ない。「何事も耐えなければ満願成就しない」と無理矢理自分を納得させる生活に戻るとしよう。
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[season12/1129/24:35]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
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