如月は寒さ厳しく重ね着する月
『和風月名』を紐解くと、現在の2月を旧暦で言うと如月(きさらぎ)と出てくる。「いまだに寒さは厳しく、衣を重ね着する月で、衣更着とも言う」というのが名前の由来らしい。
たしかに寒さは相変わらず厳しい。二十四節気では「立春」だが実際はむしろ厳しくなっているような気もする。
毎年のように2月になると大雪が降っていることを考えると「如月」は見事に的を得た月名ということになる。
北海道をはじめとして、豪雪地帯と言われている地域では1日で数十センチも積雪が増えるほどのドカ雪が降っているようだ。天気予報によると東京でも今週末に降るかもしれないらしい。
雪は、見ているだけなら自然からの美しいプレゼントだが、実際は生活基盤を揺るがすような災害をもたらすことも多い厄介者。豪雪に見舞われている地域の皆さんは日々降り続く雪と格闘されていることだろう。「あと少しの辛抱、踏ん張ってください」というしかない。
東京に住む私にとっての心配事は週末に雪が降るという天気予報である。なにしろ東京は、積雪10センチでも大雪警報が出た上に都市機能まで麻痺しかねない地域。ドカッと降られると途方に暮れてしまう可能性大である。
いくら「如月」とはいえ、これ以上厚着は出来ないというほど着込んでいるし、足元だって寒冷地仕様は持っていない。もちろん、雪道の正しい歩き方も知らない。
抗うことの出来ない自然の猛威とはいえ、今回の“立春寒波”が今冬最後の寒波になって、これを機に春へ向かってくれることを願うしかない。
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[season12/0206/24:30]
『立春』‥何かが始まり、何かが動き出す。予感に溢れる春の訪れ
photograph:MANEKINEKO/
(L)asakusa otori-jinja (R)ningyocho suehiro-jinja
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