カーリングとフィギュア
2月18日23時過ぎ。日本の女子カーリングチームが8-6でスイスに勝って笑顔で決勝戦に進出した。
よかった。本当によかった。
カーリングは簡単に出来そうで出来ないスポーツの代表格である。彼女たちも苦しく辛いトレーニングを積み重ねてようやくここまでたどり着いたはずだ。しかし、彼女たちはそんな素振りなど一切見せずに戦ってきた。
彼女たちの戦いっぷりを見ていると「やれるだけのことはやってきた。あとは競技を楽しもう」という真の実力から滲み出た自信や余裕を感じてしまう。
ちなみに、敗戦の弁を聞くはずだったインタビュー中に準決勝進出が伝えられた瞬間、私自身も歓声を上げてしまった。
それに対して、女子フィギュア、特にROCの振る舞いには目を覆いたくなる。国ぐるみのドーピングが判明して以来、個人の資格でしか出場できなくなっているというのに、またもやドーピング疑惑である。
どう考えてもロシアのアスリート育成方法には問題がある。(いや、バレエなどでもそうかもしれない)
誤解を恐れず言い切ってしまおう。
「国威発揚を目的として、ロシアのアスリートはクスリで作り上げられた能力で世界に君臨してきた。彼らはていのいい“スポーツ奴隷”に近い」。同時に「体裁を整えることに躍起になるばかりで、口先だけのアスリートに対するリスペクトが目立つIOCやスポーツ仲裁裁判所(CAS)の思想にも問題がある」。
今回の騒動が発覚したおかげで、ロシアのスポーツ環境がいかに汚れたものなのかということがはっきりした。ひょっとすると、社会全体がクスリ漬けなのかもしれないが、少なくともスポーツ界だけはクリーンでなければ世界のスポーツシーンから見放されてしまう。
ロシアはROCという個人資格での参加も諦めて、体制を作り変えるくらいの努力をしなければいけないのではないだろうか。
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[season12/0218/25:15]
『立春』‥何かが始まり、何かが動き出しそうな予感に満ちる頃
photograph:MANEKINEKO/
(L)asakusa otori-jinja (R)ningyocho suehiro-jinja
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