狂気に支配された人間が
新たな狂気を生み出している
どんな戦争でも、狂気に取り憑かれた人間が周囲を暴力的に拘束し、ついには集団催眠状態に陥らせることから始まる。そして開戦後は、局面が変わる毎に捏造や欺瞞など、ありとあらゆる方法で自分たちを洗脳し、留まるところを知らない暴挙を繰り返し始める。
そして、自らを洗脳すればするほど人間性は失われ、残虐な行いさえ正当化するようになる。
今のロシアは、プーチン大統領が何年も掛かって側近たちを「本来ロシアの領土であるウクライナを我々の手に奪還する」と集団催眠に掛けたことに始まったのではないだろうか。
権力者にとって集団催眠に掛かった人間は操り易い人間である。ロシアの政権中枢にいる人間、つまり、洗脳された輩は自ら暴力的かつ破滅的な行動に出て、満足感を得るようになっているのではないだろうか。
プーチン大統領一派は自らの常軌を逸した行動さえ理解できないほど狂ってしまっているのではないだろうか。
私は今、ロシアの振る舞いをこんな筋道で理解しようとしている。だが、理解しようとすればするほど混乱し、事実から目を背けたくなっている。はっきり言って、彼らは狂気に支配されている。
あまりにも酷すぎる。あまりにも理性を失いすぎている。ウクライナの人々を殲滅しないと彼の地を奪還することは出来ないとでも思っているかのようだ。これでは、一旦冷静になって事実を振り返ることも出来ないだろう。
今日のニュースによると、トルコが両国の合意のもと仲介役になりそうな気配だが、もしそうなったとしても、当初は両国を席に座らせるのが精いっぱいなのではないだろうか。
何度か交渉を重ねた結果でもいい。少なくとも市民の安全だけは確保するべきだろう。ウクライナの人々だけを最前線に置いている状態を解消させるのはその後になっても致し方ないのかもしれない。
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[season12/0307/25:10]
『啓蟄』‥虫たちが巣ごもりから目を覚まし、地上に這い出る頃
photograph:FLOWER PEACH/ueno toshogu botan-en, ueno
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