∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 東京マラソン2021~2022開催 ≡≡

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まるで地元散歩のような
下町観光コース設定に興味津々

 2007年2月16日。東京では数少ない降雪の中で東京マラソンは始まったのだが、当時は「寒そう。どうして今日なの。そもそも何故東京で?」程度の関心しかなかったし、「都知事の売名行為か」とも感じていた。
 マラソン好きの皆さんには本当に申し訳ないが、私にはそうとしか思えなかったのだ。

 そんな大会が今年も行われた。昨日と比べれば少し肌寒いが陽射しは春そのもの。ランナーには暑いかもしれないが、観客にとっては心地よい観戦日和である。

 これまでテレビ中継にもニュースにも一度も注目したことなどなかったのに、今年はどういうわけか中継を見てしまった。とはいってもレースに関する興味からではない。ひたすら通過地点についての関心からである。

 都庁前をスタートして新宿・歌舞伎町を左に見ながら走っている所などはそうでもなかったのだが、途中からやけに“場所”のことが気になり始めた。
 神保町→神田須田町上野広小路あたりと、茅場町→浜町→蔵前→浅草→蔵前橋→両国→門前仲町といった「下町探訪コース」は見知った場所ばかり。特に神田から浅草までは地元中の地元である。次々と見知ったランドマークが出てきては消え、出てきては消えしていく。その展開を見ながら「あそこの角にはあの店が。曲がらずに真っすぐ行けば公園が」などと地元観光的な雰囲気で楽しませてもらった。ただ、テレビ中継のスポンサーが『東京メトロ』だったので「都営地下鉄の沿線は通らないのかな」と“へそ曲がりな推理”もしてしまったが。

 ということで、『東京マラソン2021~2022』は無事に終了した。

 コロナ禍で開催されなかった昨年の大会も含めたものとして苦肉の策で命名された大会であること、参加前にPCR検査などを済ませておくこと、感染予防のためにスタートを三部制にしたことなどなど、大会関係者の皆さんには「よくぞ高いハードルを超えてくれた」と最大限の拍手を贈りたい。

 マッ、個人的には成績も何も分からないし、興味もないが……。こういう観戦スタイルがあってもいい‥はず。
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[season12/0306/24:35]
啓蟄』‥虫たちが巣ごもりから目を覚まし、地上に這い出る頃
photograph:FLOWER PEACH/ueno toshogu botan-en, ueno
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