∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ まん延防止等重点措置解除へ ≡≡

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ウクライナ情勢に
気を取られているうちに
身近な危機のほうは
落ち着いてきた

 今日、東京のコロナ新規感染者数は7836人だった。1カ月前、1日に18,000人以上の新規感染者が出ていたことを思うと、どうやら落ち着いてきたように感じられる数字である。

 東京都や神奈川県は来週の月曜日で終了予定だったまん延防止等重点措置の解除を国に要望したという。初めて出された時とは違い、効果そのものより警告的な側面が強くなっていたことだし、当然と言えば当然の要望である。

 それにしても人間というのは現金なものである。突如目の前に表れた正体不明の危機に対しては敏感だが、ある程度経験を積んで対処方法を学習すると非日常が日常に近くなってしまう。依然として目の前に危機が横たわっているというのにである。
 しかも、それまで危機と感じていたもの以上の未曾有の危機を知るとそちらに関心が移ってしまう。ウクライナ危機である。

 たしかに、このままでは世界中を巻き込んだ第三次世界大戦にまで発展しかねないほどの危機はめったにあるものではない。
 東京の下町で凡凡と暮らす私でさえ、毎日入ってくる理不尽な攻撃とプロパガンダに関する報道に接していると、自ずと怒りと救援がないまぜになって心に押し寄せ“自分ごと”のように感じるようになっている。

 ややもすると、今現在まん延防止等重点措置が出ていることを忘れてしまうほどウクライナ危機は世界に衝撃を与えている。
 だが、コロナ禍が終わったわけではない。東京だけでも毎日数千人が、依然として新規感染しているのだ。

 今必要なのは、ウクライナの今に注目するのと同じくらい、コロナ禍の行方にも注目する複眼的な視点ではないだろうか。
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[season12/0315/25:15]
啓蟄』‥虫たちが巣ごもりから目を覚まし、地上に這い出る頃
photograph:FLOWER PEACH/ueno toshogu botan-en, ueno
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