∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『清明初候』 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20210319121516j:plain

光は溢れ、春風は心地よく。
清々しい気分で過ごせる季節

 二十四節気の『清明』の節気がやってきた。『暦便覧』に「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されているように、万物がイキイキとして輝いて見える時期である。
 ちなみに、中国では先祖を敬う墓参りや咲き誇る花々を愛でる行楽の季節とされている。
 そんな『清明』の最初の5日間を、七十二候では『玄鳥至(つばめきたる)』としている。軒下に巣を作って子育てに励み、ピーピーと泣き続ける小鳥たちに小虫を与え続けている姿を見ていると命の尊さまで教えられているような気持ちになる。

 暗く寒い冬を抜け出したあと続いていた三寒四温の時期もようやく終わり、心地よい春風と、輝くような陽の光を全身で感じられる時期がやっとやってきた。
 こんな時期には、延び延びになっていた懸案の解決に取り組み始めたり、踏み出せなかった分野に挑戦したり、声を掛けそびれていた人とのつながりを模索したりと、前向きに生きようとする力が沸々と湧いてくるものである。

 新社会人、新入生。新年度、新学期。「新」という字がこれほど実感をもって使われる時期はほかにない。何かをスタートするのなら、快適さまで後押しをしてくれそうな今が相応しい。

 さあ、新たな世界に向けて歩み始めよう。
__________________________
[season12/0405/24:40
清明』‥春の息吹きが、万物に溢れるほどの生命力を与える頃。
清明初候』‥玄鳥至(つばめきたる)。新たな生命の尊さを感じる頃。
photograph:SOMEIYOSINO at hanazono-jinja, shinjuku city
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄