春雨の恵みで
穀物が芽吹き、
若葉が目に清々しく感じる頃
二十四節気ではこれからの約2週間は『穀雨』。本来は農作業の準備が整うとともに春の雨が降りはじめる頃ということで名付けられた節気で、江戸時代の『暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されている。
穀物に限らず、咲き乱れる花や美しく萌える若葉など、すべての生き物の成長が促される頃というところから“人生の成長期”とたとえられることもある。
華やかさに浮かれた桜の季節と、降り続く雨に悩まされる梅雨の季節に挟まれた貴重なこの時期は、秋になって訪れる恵みの時を予感させるスタート地点と言ってもいいだろう。どんな恵みの時が待ち受けているのか想像するのも一興である。
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［season12/0420/24：50］
『穀雨』‥草木を萌えさせ、穀物の成長を促す春雨が降る頃
photograph：sinobazu pond, ueno, taito city
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