洋の東西を問わず
日照が伸び始めるこの時期は
特別なものとして祝われる
『冬至』の節季。
一年でもっとも日照が短いこの日を境にして春へ向かっていく。二十四節気ではこの時期を、物事が始まる吉兆日と捉え、新年と位置づけている。
また、ヨーロッパでもwinter solsticeとして夏至と対極にある重要な日と位置づけられ、キリストが生まれた日を祝うクリスマスの起源とも言われている。
洋の東西を問わず、この日を境に日ごとに日照時間が伸びていく冬至を「物事の始まりの日」とか「停滞していたものが動きはじめ好転に向かう」あるいは純粋に「運気が上昇し始める日」と捉えることに違いはないようだ。
日本では「一陽来復:陰が立ち込めていたところへ、ようやく陽の兆しが見え始める」とも言われている。
また、運気が上昇に向かう、いわば“運気の新年”はゆず湯で身を清めたり、冬至の七草と言われている「なんきん、れんこん、にんじん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん」など「ん」がふたつ付く食物を食して運気の上昇を願う行事も古くから伝わっている。
さて、現実の『冬至』がどんな時になるのか。歩みを止めることなく進み続けながら、運気の流れを楽しみにしてみよう。
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[season13┃22 NOV. 2022┃19: JST]
『冬至』‥22 NOV.-06 JAN.┃一陽来復。冬至祭。冬至の七草。
FALLEN LEAVES on THE PATH:suwa-jinja, nishi-nippori, arakawa city
Photographed on 08 DEC. 2020