渋谷駅大改修工事
──「1月7～8日、JR山手線は終日池袋～大崎間で運休します」──
ここ10年以上、渋谷駅周辺では前代未聞の都市開発が続いている。新しいビルはもちろんのこと、鉄道もと駅の位置が地上から地下へ変わったり、違う場所に移動したりと変わり続けてきた。
学生時代、目をつむっていても移動できると思っていた場所なのに、再開発中の駅周辺エリアを通行する時は、次々と示される方向指示を確認しながら移動しないと駅の外にも出られないほどになっていた。いや、ときには行きたかった場所とは違う場所に出てしまうこともしばしばあったと言ったほうが正しいだろう。
今、私にとって渋谷駅周辺は未知のエリアに近くなっている。階段を上がったり下がったり、渡り廊下を延々と歩いたりすることが多くて、まるで昔ながらの温泉街のようだった渋谷は歴史上の場所になってしまうのだろう。
そんな渋谷が今日から明日に掛けてまた変わろうとしている。JR渋谷駅の大改修が最終局面に入ろうとしているのだ。
従来、内回りと外回りが別々だった山手線のホームがひとつの「島」になるというのだ。駅の改良としてはベストな選択である。合わせて線路のガードも移動するという。
その結果、私が渋谷駅を利用する時は……
迷子になること確実
である。
半蔵門線からJRへの移動くらいは出来ると思う。だが、銀座線や井の頭線、あるいは東横線と言えばいいのかみなとみらい線と言えばいいのかさえ分からなくなっている東急線との移動となると、オロオロしてしまうこと確実だ。
ましてや、新しいビルを利用するとなると“おのぼりさん”状態になるのは目に見えている。
青春時代あれだけ自由自在に闊歩していた渋谷は一変しようとしている。まさに「渋谷は遠くになりにけり」だ。
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［season13┃07 Jan. 2023┃11:20 JST］
KAN-BOTAN（WINTER PEONY）：ueno botan-en, ueno toshogu, taito city
Photographed on 28 Jan. 2022
