∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 42.3% ≡≡

抗体保有率上昇中

 昨日、厚生労働省は「新型コロナ感染による抗体保有率が42.3%になった」と発表した。また「欧米では抗体保有率が8割を超える国もあり、そうした地域に比べてまだ低い水準と言える。抗体保有率の低さが今後の感染状況に影響してくる可能性もあるため分析を続ける必要がある」とも発表した。

 思い出してみると、新型コロナウイルスが爆発的に広がり始めた頃から「自然抗体が出来れば感染率は下がる」と言われていた。だが、3年前は理論上の予測として捉えられていたように記憶している。
 たしか当時は、感染症の専門家のなかでさえ「そうなる前に抑え込もう」と訴える人と「時間が解決する課題」だと冷静に捉える人が混在していたように記憶している。
 そんな専門家の意見をニュースを聞きながらも感染者数は増え続けていった。「なんとかしないといけないが、どうすればいいんだ」と人々が混乱していた頃の話である。特に、身近な人まで感染してしまったときに感じた絶望的な閉塞感は今も忘れられない。

 2023年3月23日現在、33,398,536人の人が新型コロナウイルスに感染し、そのうち73,632人が亡くなっている。ちなみに3月23日、東京都では908人が新規感染者し、1人が死亡している。専門家に言わせれば、これも通過点ということなんだろう。

 新規感染者数の激減、ノーマスク解禁、インバウンド解禁、5類移行などなど、医学的な統計をもとにした政治的な展開は著しい。しかし、コロナ禍が完全に収束したわけではない。

 新規感染者数の激減、ノーマスク解禁、インバウンド解禁、5類移行などなど、医学的な統計をもとにした政治的な展開は著しい。しかし、コロナ禍が完全に収束したわけではない。

 日本でもコロナ禍は「新規感染者をゼロに近づけるために、新規感染者数の自然増を受け入れて自然抗体を増やす」というフェーズに入ったようだ。

 このフェーズのなかで市井で暮らす我々はどうすればいいのだろう。「拒絶から妥協へ」。それしか道はないのだろうか。

 統計上の予測では“まだ低い”のかもしれないが、もう充分だ。目に見えない危機感に晒されながら生きて行くのはそろそろ終わりにしたい。

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[season13┃24 Mar. 2023┃11:45 JST
┃CHERRY BLOSSOMS in YANAKA 1/9┃
yanaka district, taito city.Photographed on 02 Apr. 2022