∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 気がつくと……やってた ≡≡

センバツ、大相撲、フィギュアスケート
それはそれでいいけれど……。

 WBCが終わった途端に野球以外のスポーツの結果が続々とテレビで伝えられるようになりました。
 正直なところ「やってたんだ、野球以外の大きなスポーツ大会も」です。

 国内で行われていたものだけでも、センバツは7日目だし、大相撲は中日間近。フィギュアスケート世界選手権も山場を迎えています。
 岸田総理のウクライナ電撃訪問は「国民の目がWBCに向いている間に」的な目眩ましのように感じていましたが、スポーツに関しては「見逃したな、残念」。目配りが足りなかったようです。

 熱戦を繰り広げていた(はずの)選手や力士の皆さん、失礼しました。これもWBCの力とご理解いただければ幸いです。

……………

 今回のようにWBCの報道が異常なほど加熱して、ほかのスポーツの影が薄くなってしまった展開を“メディアによる情報操作”ではないかとまでは言わない。なにしろ私自身もWBCで満足していたのだから。
 だが、スポーツ以外だったらどうだっただろう。メディアによって情報露出がコントロールされてしまったらどうだっただろう。不満程度では済まされないことだってありうる。

 今後一切、戦時中のような報道管制が敷かれることはないと考えたいが、人間は注目度が高かったり発信量が多かったりする情報には振り回されがちな生き物だ。
 SNS全盛とは言え、メジャーメディアの情報には世論を一気に左右してしまう力が備わっている。ほんのちょっとの偏りが大きなうねりになってしまう可能性も否定できない。そしてその可能性が意図しなかった結果を生んでしまう危険性もあるのだ。

 現代は伝える側の姿勢だけでなく、伝えられる側の注意力や情報収集能力も問われる時代である。流言飛語や捏造も従来の常識では測れないほど当たり前のように飛び交っている。

 伝える側にも伝えられる側にも“情報操作”の恐ろしさを再確認する必要が求められていると言われて久しいが、本当に我々の立ち位置は変わったのだろうか。どうも“昔ながら”のような気もするのだが。
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[season13┃25 Mar. 2023┃13:25 JST
┃CHERRY BLOSSOMS in YANAKA 1/9┃
yanaka district, taito city.Photographed on 02 Apr. 2022