∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『小満』の節季 ≡≡

-初夏、薄暑、そして麦秋
目に見えるほど草木が成長する時期

 二十四節気では、今日から『小満』の節季に入る。『暦便覧』で「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されれている時期である。

 木々を彩ってきた春の花が一段落し、薄緑色だった若葉の色も濃くなる。同時に昨秋植えた麦は収穫を迎える。
 もうすぐ始まる梅雨の煩わしさには目をつむって、今は、うっすらと汗ばみながら初夏の心地よさを存分に楽しみたいところである。

 ところで、東京下町の象徴する祭と言われている浅草の三社神社の三社祭もクライマックスを迎えている。昨日はお祓いを受けた100基近くの町内神輿が浅草全域を練り歩く連合渡御で盛り上がったが、今日は3基の本社神輿が各町会の担ぎ手によって渡御する。まさに“祭の本番”である。
 浅草に限らず東京下町に暮らす人々は「コロナ禍が明け、やっと東京下町に祭の賑わいが戻ってきた」と祭の勢いを全身で感じている。我慢を強いられてきた時代を乗り越えて“繁る時期”が戻ってきたと感じている氏子衆も多いことだろう。

 成長と繁栄への予感を感じる頃。それが『小満』の節季なのかもしれない。
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[season13┃21 May 2023┃12:50 JST
小満』の節季‥薄暑。麦秋。夏祭。成長と繁栄の予感。
┃TUTUJI at NEZU-JINJA┃nezu-jinja, bunkyo city.
Photographed on 12 Apr. 2023