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キーボードの上を歩き回らないで
つい先ほど、お散歩から帰ってきた「キャップ」がただいまの挨拶とともにキーボードの上を歩き回り始めました。
……歩くたびに表示されるかなや記号の列は、まるでコンセプチュアル・アートのようだ。エンターキーの上で立ち止まってリターン記号だらけになってしまうのもおもしろい……
私にはこんな鷹揚さや芸術に対する理解は微塵もありません。はっきり言って迷惑なだけです。
今、彼女は「かあちゃん」や「おにいちゃん」が昼ゴハンを食べるために帰ってくるのを待ちながらコンピュータデスクのど真ん中で身繕いをしています。そのため私は、キーボードを膝の上に置いてキーを打っています。はっきり言って打ち難さは100%。妙なストレスさえ感じてしまいます。
俳人、加賀の千代女が詠んだ「朝顔やつるべとられてもらひ水」なら風流ですが、ことキーボードとなると話は違うんです。
なんかおかしい……。
どこか間違っている……。
甘えるにしても甘え方があるだろう……。
遠慮とか他人を思いやるという気持ちはないのか……。
いや、待てよ「かあちゃん」はキーボードの上は避けて通るぞ。歩き回るのはオマエだけだ。ちょっと図々しさが過ぎるんじゃないか……。
という状況なので、今日は心のなかでブツブツ言いながらのアップになりそうです。マッ“明日に期待!”ですかね。
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[season13┃25 May 2023┃11:35 JST]
┃TSUTSUJI at NEZU-JINJA┃nezu-jinja, bunkyo city.
Photographed on 12 Apr. 2023