∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『立秋』の節季 ≡≡

──残暑お見舞い申し上げます──
猛暑が続く中
どこかで秋の気配が見え隠れし始める頃

 暑い暑いと言っているうちに、気がつくと『立秋』の節季がやってきた。「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と『暦便覧』には記されているが、どこを探しても夏真っ盛りで、秋の気配は見えない。「秋が立つとは言っても、どこに立っているの」というのが庶民感覚というもの。『立秋』の節季が続く15日間の間に季節が進み、きっと、どこかで秋の気配が見え隠れし始めると期待するしかない。

 この時期は「お盆(盂蘭盆会)」の時期でもある。本来は旧暦の7月15日前後だったものが明治維新新暦が採用され8月に移動した宗教行事だが、それよりも「夏休み」として定着した年中行事といったほうが馴染みがいいだろう。つまり、夏季休業の企業が増えて多くの人々が「真夏のおやすみシーズン」に入るシーズンである。

 ところで、今日からは暦の上では「残暑」になる。暑中見舞いが残暑見舞いに変わるわけだ。残暑といわれても、この暑さではピンとこないが、それでも残暑は残暑。「汗を拭きつつ、セミの声を聞きながら西瓜を食らう」のも一興かもしれない。

 うだるような暑さもあと少し。雲の向こうから漏れ出る光の下、存分に夏の暑さを楽しみながら、涼しい時期が来ることを待っていよう。
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[season13┃08 Aug. 2023┃12:15 JST
立秋』の節季:お盆。残暑。猛暑。西瓜。セミの声。
┃TOKYO : ANGEL GLOW┃iidabashi, chiyoda city.
Photographed on 03 Aug. 2022