∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 節分は大晦日 〓〓

「鬼は外福は内」で一年の締めくくりを

立春』『立夏立秋』『立冬』。二十四節季の中でも「立」の字が付く節季は、季節の変わり目として重要視されてきた。
 また、それぞれの節季が始まる前日は雑節の中で「節分」と言い表され、季節の終わりを示す日とされてきた。江戸時代までは4つの節分がそれぞれ活用されていたが、現在では、「新年は春から始まる」という古来からの習いと合わせた立春前日の節分だけが生き残っている。
 一年の終わりに邪気を払い、清々しい気分で新年を迎えたい。そのためには、豆を撒いて妖怪や悪霊が放つ邪気を払い除け、その一方で来る新年のために福を呼び込みたい。古来の人々はそう考えたのだろう。そんな風習が現在の「節分の豆撒き」に残っているわけだ。

 正月、七日正月、女正月、立春前日の節分、二十四節季で年始めとされている冬至。日本には数多くの「年初め」がある。それと対になる「晦日」も正月と立春の前日は重要な雑節として残っている。つまり、節分は「もうひとつの大晦日」といってもいい存在なのだ。

 天災にしろ、流行り病にしろ、いくさにしろ、降り掛かってきた邪気は何度でも払ってしまいたいし、心機一転が図れるのなら何度でも新たな気持ちでスタートしたい。節分はこんな人間らしい感情の表れと思えないこともない。

 さあ、気分一新。新春に福が舞い込んでくれるよう願っておこう。

≡≡[season14]24:35/Feb.03/2024 -大寒-≡≡
┃SWEET and SOUR in WINTER┃
-Accent color in extremely cold weather-
NIshi-Nippori, Arakawa city.
Photographed on Jan.13/2023