∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 『冬至』の節季 〓〓

一陽来復」改め「一陽来福」
もっとも陽射しが短い日から始まる一年

 古来から伝わる「年の区切り(節切り)」には諸説あるが、そのなかで、冬至の日を「陰気が極まりこの日を境に陽気に向かい、運気が上昇し始める日」と考える二十四節季や易学では、今日からの『冬至』の節季が年の始まりに当たるとされてきた。
 その思想から『冬至』は「一陽来復』、つまり極まった陰が陽に転じる日とも言われている。この日を境に陽の光がもとに復していくことを表す四字熟語である。

 午後遅くになると陽が傾き、あっという間に夕暮れが訪れるこの時期に「今日から陽射しが長くなる」と言われても実感は湧かないが、それでも一陽来復であることに間違いはない。運気の高まりはジワリジワリとやってくるということなんだろう。

冬至』の節季時分には、れんこん、にんじん、ぎんなん、はんぺんなど「ん」のつく食べ物や、とうなす(かぼちゃ)、とうふ、とうがらしなど「と」のつく食べ物を食するといいとも言われてきた。旬を迎えている食材を温かく調理して食べるワケである。そんな食事のあとはゆず湯で温まる。寒さ厳しい頃の「暖」の取り方としてこれほど理にかなったことはないだろう。

 ともあれ、実感はなくとも今日を起点にして陽射しは長くなっていく。運気も上がっていくことにしよう。年の始まりは何度来てもいいということにしよう。「一陽来復」だって「一陽来福」と書き改めればいい。
≡≡≡≡≡[season14]11:00/Dec.22/2023 -冬至-≡≡≡≡≡
┃FORTUNES turn RISE┃
冬至』の節季:一陽来復。起点。「ん」と「と」。ゆず湯。
Old Garden Lantern, Kaneiji, Taito city.
Photographed on Nov.25/2022