∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ “始まりの日”は何度ある? ≡≡

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12月21日 冬至
12月31日 大晦日
1月1日 正月
2月1日 旧正月
2月3日 節分
2月4日 立春

 ほとんどの日本人は一年の始まりを「正月」だと思い、そのように振る舞っている。当たり前である。しかも、ややこしいことに古くから使われてきた「旧正月」も言葉としては残っている。

 ところが、春夏秋冬を24等分した二十四節気では「冬至」の候が始まる日を一年の始まりとしている。
 また、二十四節気のなかでも『立』が付く4つの節季は新たな季節が始まる候として重要なものとして捉えられてきた。しかも、その節季に変わる前日を「節分」と名付け、晦日同様の扱い方をしてきた。今では立春の前日だけが残っているが、江戸時代には節分は4日あったという。

 古代中国の季節感をもとにして作られた「冬至」と「立春」。新月を入れ替わりの時とする太陰暦をもとにした「旧正月」。そして自ずと知れた「正月」。つまり、日本には12月から2月にかけて“始まりの日が4日”あることになる。
 当たり前のことと受け入れてきた私が言うのもはばかられるが、こんなに“始まりの日”が重なっても、整理することなくすべてを受け入れてきたとは、なんとも“始まり”が好きな国だと改めて感心してしまう。

 さあ、そんな“始まり好き”な国に節分と立春がやってきた。

 節分には、大阪の商家で始まった“その年の恵方に向かい、切っていない海苔巻を黙って食べる”恵方巻を食べると勘違いしている人も増えてきているが、それでもいいだろう。邪気を払う豆まきが古いとは思えないが。

……それにしても、こんなに年中行事があって昔の人は忙しくなかったのだろうか。季節を楽しむ行事程度だったら理解出来るのだが
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[season12/0202/25:00]
大寒』‥見えない所で春の準備が進む、一年でもっとも寒い時期
photograph:daffodil at kudanshita, chiyoda-ku
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