∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

東京マラソン

◇明日は東京マラソンの日。大雪の中、始まったこの市民マラソンほどメディアを動かすマラソンもないだろう。それに対し、2月20日に終了した青梅マラソンは45年間も続いているのに、どうも地味な存在で甘んじている。
東京マラソンが東京の主要な観光地を巡りながらボランティアのアクティビティも楽しみながら走るのに比べ、青梅マラソンは本当に走ることが好きなランナーだけが集まった「走りを競う」大会である。
青梅マラソンが始まった時代にはランナー人口も少なかった。たとえ日曜といえども、市民マラソンのために通行止めなどで都市機能を低下させることに抵抗があったのだろう。地域振興の一環として交通量も少なく、沿道警備もやり安い青梅だから許された市民マラソンというのが、青梅マラソンなのだろう。
しかも、当時はランナー優先。テレビで観光地ガイドまでしてしまおうなんて発想はなかったのだろう。
◇明日の東京マラソンでは、どんなアクティビティが繰り広げられるのだろう。ボランティアが沿道でランナーにバナナを配ることぐらいではもう驚かない。もちろん、テレビ・キャスターやタレントが完走目指して走ります、なんてことでも満足はできない。
これだけテレビで「前パブ」を展開する公共団体主催のスポーツイベントはあまりない。匹敵するとすれば、オリンピックか高校野球くらいではないだろうか。
メディアだって高い参加料を払い、ランナーを準備し、ワイドショーやニュースのスタッフを貼りつけているのだから、当然「盛り上がり」を演出するだろう。
◇「ランナーのためのお祭りという声もある、極めて優れた演出力で構築されたスポーツ・イベント、東京マラソン。確かににテレビ観戦は面白い。しかし、どんどんヒートアップしてスポーツ・バラエティにならないでほしいもの。せめてニューヨーク・マラソンやホノルル・マラソン程度の演出や報道に留めてほしいものだ。
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