∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

近頃つぶやく、口癖

【僕の口癖】


 ある人と話していて「ことわざを例えにするのが多いね」と言われたことがある。自分では気づかないうちにしゃべっているのかなと思い注意していると、なるほど多い。これなら言われても仕方がないなと納得してしまった。
 しかし、僕がよく使うことわざは実はそんなに多くない。話しているうちに、そっちの方向に行ってしまうだけ。数えてみたら数個である。
 それも古典的なことわざではない。いいフレーズだなと思ったものが口癖になっているだけだ。
 つまり、僕にとって「口当たり」がいい言葉だと思う。
 

【当たって砕けろ】


 「ダメモトで」という言葉と一緒に使うことが多い。何か始める時、どうなるか結果が読めず不安な時に使っている。
 この言葉を使うケースでは、文字通り、砕け散ってしまうことがほとんどなのだが、それでも結構。必ず何か知らなかった事を知ったはずだから、と納得することが多い。
 砕け散った破片をもう一度集めて、原型とは違う形でぶつかっていくこともある。この場合は、さすがに一度砕け散る学習をしているだけに成果を上げる確率が飛躍的に増大、ほぼ満足できる結果を生むことが多い。
 ちなみに、二度目でダメなときは三度目のアタックを画策することもあるが、こういう場合はほぼ、完膚なきまでに蹴散らされる。やはり二度目で終わりにしたほうがいいのだろうが、性格上何度でも挑戦してしまうのが僕の悪い癖なのかも。


【二兎追う者は一兎を得ず】


 もともとの意味は、同時にふたつのことを得ようとすると何も手元に残らないというものだが、僕の場合はこの言葉の後にもうワンフレーズ付く。
 「二兎追う者は一兎を得ず。三兎追う者は一兎くらいは得る」
 これが僕の使い方なのだ。
 念のために言っておくが、まさか、本当の兎狩りをするわけではない。仕事上のこと、できるだけ多くのことに手を出したい性格の僕が自分にいいように作ったものだ。
 二兎追う場合でも、想定される問題点をいくつも検証してから取りかかる。三兎も追うとなると、あらかじめ想定すべき問題点は幾何級数的に増える。これらをかろうじてクリアしないとチャレンジもできない。かなりの勇気も必要になる。
 それでも、三兎を追う。なんとかして一兎を得たいからだ。
「当たって砕けろ」が、想定問題をクリアする前にぶつかって行くのに対し、こちらはかなり計画的な言葉だと勝手に理解している。


【小さいことからコツコツと】


 お笑いの大御所、西川きよし師匠が全盛期から使っていたギャグの一つなのだが、僕は何かをやり始める時、必ずと言っていいほど心の中でつぶやいている言葉である。
 ちなみに、相方の横山やすし師匠のギャグは強烈過ぎて、僕には似合わないようだ。
 文字通りの言葉。どんなことでも少しずつ小さなことを積み重ねていけば大きな成果を上げるということである。
 どんなことでも小さな規模から少しずつ大きくしていくものだから、よく考えれば当たり前のことを言っているのだが、それでも「気合いを入れる」ためにもよう使う。特に壁にぶつかった時などは、毎朝鏡に向かって声に出していることが多い。もはや、僕にとっては神輿を担ぐ時のワッショイやセイヤセイヤと同じレベルである。グッと手を握りながら呪文のように唱えると、何故か気持ちが高揚してくる。


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