∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

せっかくの日曜日なのに

【巷では】


 TPPについて少しずつ事実が付き合わされ、具体的な報道が増えてきたような気がしています。でも正直なところ、まだ実感が湧きません。「お前がのんびり暮らしていて問題に直面していないからだ」と言われれば、「おっしゃる通り」としか言えません。
 しかし、TPPの枠外で事前提案されたものと、出るであろうという予想をもとにした話題が中心で、本当はどうなる事かわからないまま世論が形成されているなと思えてなりません。それよりも、細部にばかり気が散って本質を見失わないようにすることのほうが重要だと思うのですが、今のところ、どうも意見の拡散が中心になっているようです。既得権益と守りの利益だけに目を奪われず、攻守のバランスが取れた交渉が進めば、自ずと道は開かれるのではないでしょうか。
 ここまで情報も少なく議論もなく、方向性も示されることがなかった大問題であっても、まだ議論の時間はあるはずです。


 ジャイアンツの内紛が大きな話題になっています。僕に言わせれば「どうして」という問題なのに、ここまで大袈裟にニュースにする必要があるのでしょう。
 読売系列の報道機関が無視しているのは当然のことですが、いつもは我慢しているほかの報道機関がここぞとばかり一斉に大きく報道しているのは、なんだかメディアのドンに対するフラストレーションの解消のように感じてしまいます。
 それとも、戦後も60年以上経ち、以前社会の主役だった人たちの影響力も薄くなり、彼らを陰で誘導してきたドンの存在も無視してもいい時期に達したという高度な判断でもあるのでしょうか。
 読売グループが独裁社会であることは以前から知られたこと。社主が右と言えば右へ行くのは当たり前です。そんな企業で、人生を終わらせるほどの覚悟をもって反旗を振りかざすなら、もっと事実の集積と応援者の確保をしてからでないとクーデターは成功しないと思うのですが、違うでしょうか。
 世の中の多くの人々が独裁体制と感じている企業で「やとわれトップ」をするからには、それなりの覚悟があったはずなのに、毅然たる態度で反旗を振りかざすことになった裏にはよほどのプレッシャーがあったとも想像できますが、そうであればそれなりの身の振り方があったのではないでしょうか。
 この内紛は野球がいかに旧体質であることを白日のもとに晒した事件と言ってもいいと思っています。つまり、野球と大相撲は同じ意識の中にあるということ。サッカーに人気が出るのも当然でしょう。
 今回の反旗事件は、おそらく社主が陰で手を引いて一人の人間の存在を徹底的に潰し、それを報道させない、つまり社会的な抹殺で決着するのでしょう。もちろん、彼の周囲でそれを支える人もいれば無視する人もいるはずです。どちらにせよベクトル方向は世の中の多くの人が感じている方向に進むでしょう。
 いづれにせよ、そろそろこの問題、幕引きにしてもらえないでしょうか。うんざりです。


 報道機関には、ぜひとも真摯に議論して成果を上げなければ日本の未来がなくなる問題を優先して取り上げて貰いたいものです。


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