『新東洋』は
アメ横従業員の社員食堂
まだ自粛継続中だというのに、古い友人が「そろそろ再開の準備を始めたい」というので、ご挨拶代わりの雑談を交わしに御徒町へ行ってきました。
例によって例の如しの内容のない雑談のあと、昼食に行こうとしたのですが、なんとまあ、開いていないこと。東上野の韓国街はもちろんのこと、インド人ご愛用のインド料理屋も、三筋通り近くのカツカレー屋も……、どこも「東京都の自粛指導により休業します」でした。
あそこなら開いているだろうと行ったアメ横の台湾料理屋『新東洋』まで閉まっていたのにはビックリしました。
アメ横の深層部、ジーンズショップに喰い込んでいるような狭くて急な階段を上がったところにある『新東洋』は昔からアメ横で働く人たちが愛用してきたお店で、客層は買物客2割、関係者8割といったところでしょうか。いわばアメ横従業員の社員食堂と言ってもおかしくないお店です。
メインストリートの商店は軒並み閉まっているけれど、少し離れれば開いているところもあるし、大丈夫だろうと思ったのが失敗でした。生真面目一筋のおばちゃんが無理して開けるわけはないと考えておくべきでした。
ちなみに僕はいつも「排骨つけ麺」です。というか、違ったものを頼むと「アレッ、今日は違うの？」と何十年経っても抜けない広東語訛りで聞かれてしまうので、ほかのものは頼みにくいんです。顔を覚えられるのも良し悪し。お店に入ったときからパイクーだなとアタリを付けられているのでしょう。
『新東洋』が閉まっていれば、アメ横の商店は閉まっています。
そんなことも予想できなかったなんて、まだまだ修行が足りないようです。アメ横が再開したら行きます。そして「排骨つけ麺」を食べます。
それにしても、JR御徒町を中心にして半径1キロ程度をぐるぐる回って馴染みの食べ物屋を探さなくてはいけないとは……、さすがに寂しいです。
［0507 - 3474］
