∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

歴史に残る採決

【時代が変わっていく】


 あれほど期待を寄せていたのに……。昨日の税と社会保障の一体改革関連法案の採決がすべての「終わり」になったと思います。
 まず、民主党が掲げた「4年間は増税しない」というマニフェストに反して消費増税を決定したことは、やはり公約違反と言わざるを得ない行動です。
 そして、議案を通したものの党内から反対票を投じた議員が57名もいて、その多くが離党、あるいは除名されることになり、小沢氏とともに新党へ移っていくであろうという「事実上の分裂状態」に陥りました。当然、これからの国会での議案成立が独自では不可能に。政権与党としては致命的な事態になってしまいました。


 確かに増税はやむを得ない選択だったとは思いますが、ここまで党内の意見が割れるとは……。


 今や、民主党は東北大震災の復旧と原発事故への対処、そして素直には納得したくない消費税増税という誰もが尻込みしそうな難題だけを受け持った後、政権を他党に譲り渡すという「代打政権」になってしまったような気もします。
 おそらく、民主党の代議士の皆さんは消費税増税が成立したらこうなるだろうと視野に入れていたと思います。つまり、彼らは捨て身で立ち向かったのでしょう。賛成した議員は増税しないといっていたのにしてしまったという後ろめたさを心に秘め、反対した議員は自らが所属する党が政権与党の座を譲り渡す手続きをしたという慙愧の念を抱きながらの投票だったでしょう。
 というよりも、そう思いたいのです。時の流れの中で「こうなってしまった」程度で投票したなんてことではないと思いたいのです。
 身を切り裂くような苦しさの中から導き出した答えがこれだったという切実なものがなければ、税金は上がるは、政権与党は分裂するは、日本の将来は見えなくなるは、「潰し屋小沢」は元気になるは、という今の状況を素直に受け入れることはできません。


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