∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

住んでて良かった

【祭り日和】


 浅草では昨日から三社祭が始まりました。今日は町内神輿の連合渡御、明日は三基ある本社神輿の各町会渡御と浅草は神輿と半纏姿の担ぎ手で埋め尽くされます。ワケあって、もう20年近く担ぐこともなく、見に行くことも控えていますが、それでもこの日が来ると「血が騒ぐ」というのでしょうか、身体がムズムズしてきます。特に本社神輿を担いでいる時の緊張や興奮感はほかでは絶対に味わえないもの。近くで見ているだけで我慢するなんてとてもできるものではありません。担いでいた10数年の間に「参加してこそ祭」の精神が身体に染み込んできたのかもしれません。
 といいつつ、久しぶりに見に行こうかな、と思い始めています。どんな気持ちの変化が自分のなかに芽生えているのか判りません。でも、ちょっと見たいというか、ちょっと感じたいと思い始めているんです。明日の朝、目覚めた時の気分で決めることにします。


 実は今日、初めて『あらかわバラの市』に行ってきました。区の花として定着させようとしている荒川区が主催している「市」で、京成電鉄東京メトロ千代田線、都営荒川線という三線が交わる町屋駅周辺で行われるようになって5年。かなり人出も多いけれど、バラの鉢植えが五千鉢即売されるというのを聞いていました。三社祭も行かないことだし行ってみるかと午後半ばに自転車でフラフラと向かいました。
 しかし、着いてみると、どうも様子がおかしいのです。関係者らしき人たちが慌ただしく片づけているのです。
 どうもおかしい。聞いてみました。答えは「ありがとうございました。完売しました」。荒川区の職員の方のようでしたが、にこにこ顔で「お昼すぎに完売しました」と。同時に行われていた京成バラ園の即売コーナーも完売。都電沿線を中心に植えられた「いつものバラ」だけが残っているとのこと。当たり前です。植えられたものは当然“ある”でしょう。
 結局、今を盛りと咲き誇っている沿線のバラを横目で見ながら帰ることに。鉢植えは“なし”。聞くところによると開場の数時間前から並ばないと手に入らないとか。一体どれだけの人が五千鉢のバラを目当てに集まっていたのか、そちらのほうが気になります。いずれにせよ、ノンビリ派の僕には向かない「市」のようです。
 それにしても……、荒川の人たちってバラが好きなんだなあ。改めて感じてしまった土曜日になりました。


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