∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

ヴィンテージカーの宝庫

キューバの車事情って】

 昨日も紹介したブエナビスタ・ソシアルクラブの映画にも出てきますが、キューバは1961年のアメリカとの国交断絶以降、アメリカ車の輸入ができなくなりました。その結果、ソビエト車など社会主義国からの輸入しか自動車を確保する手段がなくなったことは御存知の通りです。
 しかし、それだけでは足りない。ということで盛んになったのがアメリカ車をメインテナンスしながら使うワザ。まさに何もかも修理して「乗り倒す」という習慣です。
 ということで今ではキューバアメリカのヴィンテージカーの宝庫になりました。いくら修理しているとはいえ、50年台の車がほとんどなだけに「オンボロ」ばかりと言ってしまえばそれまでですが、コレクターにとってはこれこそ垂涎の的。古き良き豊かなアメリカを象徴するフォードやクライスラーがボコボコ、グワーという音を出しながらゆったり走っているなんてキューバ以外では考えられません。まるで50年台を舞台にした映画のワンシーンのような光景が目の前に広がっているワケです。
この状態をヴィンテージカー業者が放っておくわけはありません。オバマ大統領の発表があってすぐに動き始めた業者もあったはずです。国交が正常化した途端に葉巻やラム酒と一緒に、ハバナを出港するヴィンテージカーが現れることは確実。フロリダに着く頃には買い手も決まっているでしょう。
 政治経済の主流を外れたところでも新たな動きが活発になる「歴史の転換点」はこんなところにも現れるはずだと楽しみにしていますが、さて、どうなりますか。

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