∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

超高齢社会と敬老の日

【9月21日】

 秋のお彼岸シーズンの今日は敬老の日でもありました。小学生向けの説明なら「お年寄りを大切にする日」ということになります。
 しかし、高年齢者が増え「年寄り」の概念が変わってしまった現代、敬老の日とは孫からプレゼントを貰ったり、一族郎党が集まって「お彼岸も兼ねて一緒に食事でも」という日に変化してきたのではないでしょうか。
 そもそも、年寄りが特別扱いされることを良しとしなくなったというか、75歳以上の方々の中には元気いっぱい、いまだ現役という方も多いだけに、敬老の日とは何かを改めて考えなければいけない時代になったようです。

 ところで、65歳以上の国民が総人口の20%を超えると超高齢化社会、25%を超えると超高齢社会とされています。10年ほど前から日本は超高齢社会に突入しています。
 些細なことといえば些細な事ですが、僕はこれらふたつの言葉の使い方が浸透していないなと感じています。ところが、公的機関の発表や言葉遣いが厳密な報道機関以外では「化」が付いたままなのです。先日、厚生労働省からも65歳以上の日本国民は総人口の27%存在すると発表されました。今の日本は超高齢化社会ではなく超高齢社会。「化」の文字は10年以上前に使えなくなっているのです。 それなのに、報道機関はいったいいつまで事実を直視しないのでしょう。高齢者対策が間に合っていないのは、案外、このような切迫した事実を見据えていないところに原因があるのかもしれない、などと考えてもしまいます。

 経済学の言葉を使えば「高年齢層のマーケットシェアが増加している」といえるのに、いたる所で高年齢層に対するケアは後回し、というか煙たがられていると感じているのは僕だけではないと思います。
 そろそろ「年寄りの魅力を再発見する時代」になったのではないでしょうか。いつまでも高齢者をリタイアした人々と位置づけていると、数年後にしっぺ返しをされそうな気がしています。

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