∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

週末のパリでテロ。のんびりしてる時じゃない

【これは戦争になるな】

 「パリでテロ? 120人? スタジアム? ISIS?」。今回のテロのニュースをはじめて耳にした時、僕はにわかには信じられませんでした。いつものように呑気でマイペースなオヤジでいる場合じゃないぞ。そんな感情で一気に胸がいっぱいになっていくのが判りました。

 週末がスタートしたパリの夜。人々がウィークエンドをエンジョイしようとしていた時に起こった想像を絶するような規模のテロ。いくらテロの標的になっているフランスとはいえ、こんなことが起こるとは思いも寄りませんでした。まさに「いったい何が起こったんだ」。そう思うことしか出来ませんでした。
 数時間後、一日後とニュースを拾い集めているうちに「ここまで卑劣で愚かな行為はあってはならない」という思いと「これは戦争になるな」と考えるようになりました。

 余談ですが、日本時間15日夜の段階でフランス・バージョンのハフィントンポストはすべてのコラムがテロ関連。ル・モンドもほとんどがテロ関連です。

 ニューヨークのワールドトレードセンターが攻撃された時、アメリカは、報復とは言わないまでも、国の威信を守るためすぐにアルカイダの掃討作戦に入りました。今回のフランスも何らかの形で大規模な武力行使をしないことには国民感情が許してくれないでしょう。つまり、シャルリー・エブド襲撃にはじまるフランスのISIS攻撃程度では済まない状況に置かれているのです。しかも、今回のテロの卑劣さを考慮するとイギリスやアメリカ、ひょっとするとロシアまで巻き込んだ連合軍対ISISの全面戦争になってもおかしくないと感じています。少なくとも平和的解決はありえないと確信しています。

 「十字軍のイスラム圏侵略に始まる報復の連鎖」というコメントも耳にしましたが、今のフランスでそんな歴史的で冷静な視点に注意を向ける人は少ないはず。殲滅戦になってでも責任を取らせると誓っているフランス人が圧倒的なはずだと思っています。

 世界中が血なまぐさい時代に突入した。そんな危機感を感じているのは僕だけではないでしょう。そして卑劣なテロには制裁を、と感じている方も多いはずと考えていますが、いかがでしょう。

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