∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

緊急事態発生、か

【気が済むまでやってくれ】

 数日前から我が家の周辺がうるさくなっています。

 ニャー、ミャー、ミーミー、ウゴー、ミャウー。

 まさに一日中、ありとあらゆる猫語が飛び交うようになっているのです。もともと3匹の地域猫が暮らしていたのが、いつの間にか2匹になったり4匹になったりしていたのですが、ここ数カ月は2匹の猫が悠然と暮らしていました。
 1匹は我が家の室外機の上がお気に入り。僕自身が無視され続けているのが気になりますが。ちなみに、彼らのエサはご近所の奥様たちの担当です。猫たちは朝はアチラ。夜はコチラと何軒かに顔を売っているようです。下町らしく「猫にエサを与えないでください」という張り紙の下にキャットフードが置いてあることも。絶対にひもじい思いはさせないというオバサン達の気迫が伝わってくる光景です。

 そんな下町の一角に近頃もう1匹、見知らぬヤツが仲間入りしました。完璧な黒猫です。これまでの住猫である三毛猫と白黒ブチにとっては見知らぬ侵入猫。威嚇して追い払おうと、これまで聞いたことのなかった声で脅し、時には実力行使に及び……。とにかく大騒ぎなんです。
 ところが当の黒猫は警戒はするものの、来るならコイという姿勢。まったく後に引く気がないというか、仲間に入れるまでは居座る気でいるようです。なにしろ、オバサン達がこの新猫クンに競ってタップリとエサを上げているのですから、ほかのエリアに去って行くわけはありません。
 で、この3匹。ついさきほどまで縄張り争いを繰り広げていました。日曜の夜、静かに過ごしたいところなのに大声だけじゃなく大きな音まで出しながら駆け回っていました。静かになったのは、疲れきったから休戦ということで合意が成されたのではと想像しています。

 さあ、この攻防戦、一体どういう形で決着するんでしょう。僕のことを横目でチラッと見るだけで無視し続けている3匹に平和は訪れるのでしょうか。明日も夜明けから大騒ぎがはじまると思いますが、それはそれで静かな下町のアクセントになっていいかな、というところ。気が済むまでやってくれとエールを送ります。

[1946]