∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

遂にヘルプマークが全国へ

【判りづらい障害や病気をさりげなく示して】

 2012年以来これまで、東京都の取り組みだっただったため、このブログでも書かないようにしていたのですが、今日のハフィントンポストを見て「よし、とうとうその時が来た」と確信したことがありました。

 『ヘルプマーク』。高性能の義足を装着していたり、人口関節だったり、はたまた慢性的な内蔵疾患やストーマ装着、ペースメーカー装着など、外見からは判りづらい障害や症状を持つ人たちがさりげなく自分の状態をほかの人に知ってもらうために着ける赤く小さなタグのことをご存知でしょうか。
 正直なところ、東京でもユーザーはジワジワと増えてはいるものの、その意味を知っている人はあまりいないような気がするケアマークです。

 縦7センチ程度、横4センチ程度。厚さは約5ミリ。真っ赤なベースに白いクロスとハートが大きくデザインされたこのヘルプマークをバッグやリュックやベルトループに付けて見えない障害や症状を示すわけです。たとえば、電車に乗っている時にこのタグを着けている人を見かけたら席を譲ったり、不自由な感じで歩いていたら声を掛けてみる。そんな「さりげないけれど、あったかい」身近なケアが実践できるのがこのマークなのです。ちなみにこのマークは、今のところ、心身障害者福祉センターのほか都営交通の駅や営業所で配布されています。東京都福祉保健局のホームページでも紹介されているのでご一見のほどを。

 しかし、このマークはいままで東京都で生まれ東京都だけで利用されていました。ところが今回、とうとう京都府青森県福島県、札幌市などでも採用されることになったのです。

 ハフィントンポストを見ながら僕は快哉を叫んでしまいました。とかく障害を持った人たちは阻害されがちです。健常者中心に設計された現在の日本では、障害や慢性的な症状を持っている人たちはジャマにされる存在ではないのに、煙たがられてしまいます。かといって見えにくい障害だけに自分からアピールしても理解してもらえません。そんな人たちが遠慮なく自分を表現できるのがこのマークだと僕は思っています。
 そのマークが全国的に広がって、自分の状態を素直にアピールすることが当たり前の世界になる日がやってくるかもしれません。同時に、さりげなく人を思いやるスタイルが定着することも。

 ところで、僕の勝手な希望ですが、できればこのマークに障害や症状を明記できるようになるといいと思っています。そうすれば、理解してもらえない人に具体的な説明もできるし、緊急時の判断材料にもなるのではないでしょうか。

 ということで。ヘルプマークが日本中に浸透しますように。そして明日が素晴らしい一日になりますように。

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