【今度の地震は様子が違う】
マグニチュード7以上のものが2回、6以上のものが数回。今回の熊本大地震はこれまでの巨大地震とはまったく違うパターンだということが決定的になったようです。神戸以降の地震では本震が来たら、あとはそれよりも弱いものが余震として数週間現れるのが通常でした。
しかし今回は、震源が活断層に沿って移動しながら大小入り乱れて出現するというパターン。これでは被災した皆さんが落ち着けるわけありません。また、救助する側だって救助体制を確立させることも難しいでしょう。昨日は大丈夫そうに見えていた家屋が大きな余震や新たな本震で完全に破壊されてしまう現実と直面していたら、避難している時のストレスだって、これまでの経験則が通じないほど重度になっていると推測しても間違いではないはずです。
地震は毎回違った恐ろしさを見せつけてくれます。しかし、人はそれに対応していかねばいけないのです。これまでの経験則ではありえない事象が起こっても、現場の判断を優先して、臨機応変に対応していかないと被害は拡大するばかり。助けられる命も最小限に抑えることができるかもしれません。
従来の一般的な常識や、そんな常識で作られた法律や条例であっても、あえて破らないと救助や支援の質と効率を上げることはできない。今回の地震は、そんな意識を持つことだって必要だと自然が教えてくれているような気がしています。
ということで。明日が穏やかに過ごせる一日になりますように。おやすみなさい。
[1996]