∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

下町はお盆休み

【数十年前の風景のように】

 まず散髪をしてスッキリした後、お米屋さんでいつものブレンド米を買い、おなじみのタバコ屋に顔を出す。最後にクリーニング屋さんに寄って預けたままになっているシャツをもらってくる。
 今日の午後は近場の小さな商店ばかりを回る予定でした。ところが、ところが。4軒ともお休み。どのお店のシャッターにも「夏休みのお知らせ」の張り紙がしてあります。


 散髪屋さんでは「オヤジも休むのか」なんてのんきに考えていたのですが、お米屋さんに向かっている時、街が静かすぎるのでおかしいなと思いはじめたんです。そして行ってみたら、案の定のお休みです。仕方がないのでタバコくらいはと思っていたら、ここもお休み。昨年大病を患ったこのお店のオヤジさんは、しっかり体調を整えるのでしょう、来週の日曜日まで休むようです。なんだかなあ、なんてつぶやきながら向かったクリーニング屋さんもひっそりしていました。クリーニング業界を定年退職後ご夫婦ではじめたチェーン店の代理店で、久々の連休をのんびりと過ごされているのでしょう。自宅になっているお店の二階からはテレビの音が聞こえていましたから。

 東京の下町は静かな週末を迎えています。そして僕の予定は、タバコを除き、「お店がお盆休みのため」順延になりました。

 個人商店が極端に少なくなり、中規模以上の企業経営が当たり前になった今でも東京の下町には「お盆休み」の伝統は生きているようです。東京でも2〜30年前までは当たり前だったのが、いつの間にか変わってしまった風景が目の前に出現したようです。
 僕自身も、目的は果たせなかったもののホッとしている自分と、地元と共生できるありがたさのふたつを改めて確認できた週末になりましたが……。やっぱり僕も休んでどこかに遠出すればよかったのかもしれません。

 ということで。明日が素晴らしい一日になりますように。おやすみなさい。

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