【2020年に成立?】
概略が判っただけとはいっても、首相の発表を期ににわかに憲法論議が高まってきました。市民にとっては今のところは議論が活発になるのを待つしかないようですが、そうは言っても、あと2年半の間に日本が歩んできた70年を支えてきた理念が変わろうとしているわけです。憲法は変わらないものと思っていたのに、そうではなかったという瞬間がすぐそこまで来ていると思っていたほうがよさそうです。
単なる予想ですが、本質を露わにせずに文言だけを入れれば、あとは解釈次第と考える可能性大の与党。ただ反対するだけで論理的な反論も対論も出せないまま終わってしまうかもしれない野党。政治の表舞台で動く人たちだけでなく、市井の論議だって飛び交うはずです。たとえば、議論の対象にもなっていないのに主権在民の考え方に足を踏み入れる人たちだって表れるのではないでしょうか。
そんな雑多な意見に耳を貸さずに論点をまとめられるのかどうか、市井の人々が右往左往することはないのか、考えれば考えるほど「大騒ぎ」になるのではないでしょうか。
そもそも、憲法で規定しなくても法律を定めれば済むはずの「教育の無償化」が提案されたこと自体に「何かの企み」があるのではと考えてしまうのは行きすぎでしょうか。
自衛隊の存在を確たるものにして武力の正当性を認めさせるための「当て馬」的な存在だと思うのは行きすぎでしょうか。
北朝鮮の存在が生み出した危機的な局面を利用した提案ではないのかと思うのは行きすぎでしょうか。
いづれにせよ、憲法改定という考えてもいなかった大きなうねりが押し寄せていることに違いはありません。国民投票に至るまでには、市民も参加した議論が必要ではないでしょうか。少なくとも、付和雷同の世論に押し流されることなく、自分を失わず、子孫にとって納得できる結論を出さなければいけないと覚悟しています。
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