【平常心で力を出し切って】
明日、１月13日からセンター試験が始まります。受験生、それを応援する人、見守る人。それぞれの立場で皆さん「いざ本番」と意気込んでいらっしゃることでしょう。
センター試験どころかその前身の共通一次でさえまだなかった時代に育ったうえに、美術系という試験内容がまったく違っていた僕にはセンター試験と大学別の試験というふたつの試験を乗り越えない限り希望する大学には入れないという難度の高さは想像を絶するもの。これに挑戦しようというのだから、それだけで尊敬してしまいます。
実は昨年、センター試験のなかで国語の過去問だけは挑戦したんです。それも現代国語の部分だけ。その経験で思ったのは「これじゃ、逆立ちしても受からないわ」でした。
過去問集を手に入れ、ページを開いてまず気になったのが「字が小さい」。二番目が「文字が青くて見にくい」でした。老眼の僕にとってはこれだけで充分に難関です。正直に言いますが、この問題集を解くために拡大鏡を買ったくらいです。
そしてはじめてみたら、まあ、なんと難しいこと。試験用に編集された文章に慣れるまでにしばらく掛かりました。
しかも問題が難しい。これが解ける若者っていったいどれだけ勉強をしてきたんだろうと呆気に取られてしまうこともしばしばでした。
昨年の夏から秋に掛けて、センター試験を受けるということはこんな問題を多種多様にこなさないといけないということをまざまざと見せつけられ、挑戦した時代がセンター試験も共通一次もない時代だったことと、美術系だったことが幸運だったと思い至ってしまいました。
そんな話はともかくとして。
受検生の皆さん、明日からの二日間は平常心を失わずに培ってきた実力をフルに発揮してください。あんなに難しい問題を組み伏せてきた皆さんなら必ずいい結果がやってくるはずです。頑張ってください。
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