∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

4月13日金曜日

【不吉ということですが「ものは考えよう」では】

 13日の金曜日。しかも「し」月。不吉な日だと言われていますが、どうせなら仏滅と三隣亡も付けてくれればよかったのに、と思うのは不謹慎でしょうか。

 あのジェイソンが登場する映画『13日の金曜日』ですっかり不吉な日として定着してしまったこの日、そもそもはキリストが磔になったのが13日の金曜日だったと言われたことから始まったようですが、新約聖書にはそんな記述はないとのこと。
 しかもイタリアでは17日が不吉だとか。フランスだと宝くじを買うべき日と言われているとか。

 つまり、映画の大袈裟過ぎる演出がとんでもない都市伝説を生んだだけのことじゃないですか。僕のように、この日は人差し指と中指をクロスさせておかないと不吉なことが起こると思っていた人間はどうすればいいんですか。

 ところで、この日に建築関係の行事を行うと三軒先まで災いをもたらすと言われている「三隣亡」も、もともとは「家立てよし、蔵立よし」とされ三輪宝と書かれる吉日だったのに、江戸時代の暦の編者が「よ」を「あ」と書き間違えて、やむを得ず三隣亡という不吉な日にしてしまったことから始まったとか。

 13日の金曜日といい、三隣亡といい、人間は間違いや意図しなかった意識操作ひとつで生活そのものまで変化させてきました。
 縁起が悪いとか、吉日というしがらみは「ものは考えよう」でどうとでも捉えられるものなのかもしれません。となると、どうせなら13日の金曜日を「宝くじの日」にすれば良かったのに、と考えるのは皮肉がきつすぎるでしょうか。

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