【話題が地震となると……】
ひとりで暮らしていた母を襲った阪神淡路大震災。何が起こったのかを理解するまで数日かかった東日本大震災。被害状況や対策を知ることと同様に発生の原因も知らないことには収まりがつかない。大地震とそれに伴う大災害や二次被害について知りたくないという人は日本にはいないはずです。
先日から物騒な地震現象や地殻変動が千葉を中心にした房総半島で頻繁に発生しているというニュースを聞いて、今度は何なんだ、どうなるんだと不安になっています。
活断層やプレート移動などの言葉は知っていました。しかし今回起こっているスロースリップ現象は初めて聞く現象。なんでも比較的弱いマグニチュードの地震が多発してジワリジワリと地面がずれて、最後には大きな地割れや地すべりを起こすのだとか。つまり、一撃で破壊はしないけれど、真綿で首を締めるように時間を掛けて大きなダメージを与える現象だとか。僕のように話題が地震となると敏感になってしまう人間にとっては新たな脅威の出現です。
一気に打撃を与えずに時間を掛けて大きなダメージを与えるなんて、地球が胎動する時に秘められている力って恐ろしいものです。学問的には知られていても生活の中では知らないことがなんと多いことか。
この先、いったいどうなっていくんでしょう。東日本大震災の際、福島を中心とする東北地方の惨状の影に隠れて実は大きな被害を被っていた千葉にどんな脅威が隠れているのか、万一災害が起こった際、どんな対策が取れるのでしょう。地震イコール揺れという公式が通用しないゆっくり進行する地割れや地すべりに対する対策は大丈夫なんでしょうか。被害地域が拡大していくことは考えられるのでしょうか。静観しつつ注視し続けたいものです。
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