10数年ぶりの再会
そろそろ落ち着いてきたはずと予想して柴又帝釈天に初詣に行ってきました。ところがこれが飛んだ間違い。静かな帝釈天しか知らなかった僕にとっては、こんなに混雑している帝釈天なんて想像も出来ませんでした。
無事にお参りを済ませて帰宅しようと柴又駅のホームで電車が来るのを待っていたところ「もしかして……」と僕に声を掛けてきた方がいらっしゃいました。声の方を見ると、出版社で働いていた頃、同じ職場で働いていたこともある先輩がいらしたのです。
出版社を退職して以来、10数年ぶりの再会です。
「わあ、こんな所でお会いするなんて！ ご無沙汰しました。お元気ですか。アッ、明けましておめでとうございます……」。思いもしなかった場所での、思いもしなかった再会だったためか、柄にもなく動転したのでしょう、聞かれたことに答えるので精いっぱいになってしまい、会話もぶつ切れになってしまいました。
凸凹の会話を続けているうちに懐かしさと嬉しさで心が満たされていくのを感じはじめ、これも帝釈天のご利益かと思ってしまったほどです。
短い時間だったとはいえ、素晴らしい方と再会出来るなんて……、いい初詣になりました。
中学時代の友人と正月のひとときを過ごせたり、こうやって、思ってもみなかった再会があったり。今年はひと味違った一年を過ごせそうです。
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