一月朔日
1カ月以上前に新暦の新年を迎え、新年のご挨拶をしたところですが、改めて「明けましておめでとうございます」と言わせてください。
日本の場合、立春の日イコール新年だと思われがちですが、二十四節気と新月の日(朔日)から始まる旧暦(太陰暦)の「月」とはまったく別物。今年はたまたま立春の日は大晦日だったわけです。
当然ですが、太陰暦で計算された中国の春節、ベトナムのテト、韓国のソルラルも日本の旧正月と同じ2月5日です。おそらく、中国系の人が多いマレーシアやシンガポールをはじめとして、お正月が3回訪れるタイでも中国正月としてお祝いされていることでしょう。
誤解を恐れず大雑把に言えば、今日は東南アジアのお正月なわけです。となると、いっそのこと、ムスリムがほとんどのインドネシアも巻き込んで、旧正月を東南アジア全体のお正月としてお祝いすることだって不可能ではないのかも。
国情も地政学上の問題もこの日だけは棚上げにして、年に何回あっても嬉しい「新年」を東南アジア各国でお祝いするって、あまりにも理想論過ぎるでしょうか。
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