僕に“熱さ”の大切さを
教えてくれてありがとう
スポーツ観戦でここまでのめり込んで熱くなれたのは、生まれてはじめてかもしれません。
2019年10月19日。ラグビー・ワールドカップ日本大会は終わりました。しかし、僕の心のなかには、ほかのスポーツでは感じたことのない熱気と感動がいいまも渦巻いています。そして、それはいつまでも記憶として僕のがいつまでも残るはずだと確信しています。
弱いけれど勢いだけは立派とあざ笑われ、荒っぽい男どもがボールを持って走り回っているだけと揶揄され、強豪チームに勝てば奇跡とか番狂わせと言われてきた日本ラグビーがここまで強くなることを誰が想像できたでしょう。
今回は世界に通用する強豪チームのひとつとして南アフリカと互角の力量で闘い、敗北しました。しかし、これまでなら「どうせそうだろう」で終わっていたものが「惜しかった、悔しい、もう一度闘えば勝てる」と思わせるに充分な負け方です。力量の差とはけっして言えない、たとえば運気のような、何かが欠けていただけだと僕は確信しています。
勝ち負けはともかくとして、僕はいろいろなことを彼らから教えてもらいました。
たとえば、すべてを犠牲にしてもひとつのことに没頭して道を切り開くことの大切さもそうですし、選手だけでなく、末端のスタッフまでが信念をもって目標に向かって突き進めば必ず好結果が残せるということもそうです。
ちょっとしたことで消極的になりがちになっていた僕に“熱さ”の大切さを思い出させてくれた日本チームに改めて「ありがとう」と言わせてもらいます。
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