「今年の漢字」が決定しましたが…
例年通り、今年の漢字が決定しました。
『令』。
令和元年を象徴する漢字といえば、この字が選ばれて当然。文句なしに納得です。
実は僕、『笑』が選ばれるといいなと思っていました。全英女子オープンで優勝した新星ゴルファーしかり、ノーベル化学賞を受賞した企業内研究者しかり。逆説的な意味で、ラグビーワールドカップ2019でベストエイトまで勝ち進んだメンバーのなかで「笑わない男」と揶揄されるような称号を頂戴してしまった選手も人それぞれの『笑』と捉えてもいいのではと感じていました。
僕は「喜怒哀楽」という感情表現の基本のなかで、現代社会でもっとも欠けているのは「喜」ではないかと思っています。その「喜」を表情で体現したのが『笑』。今の世の中で本当に必要なのは“バカ笑い”や“お追従笑い”ではなく、心の底から喜んでいることを体現できる『笑』ではないでしょうか。
殺伐とした世の中に真の『笑』が来ることはあるのか、今の世相だとかなり難しいことかもしれません。我々自身が望みながらも声に出すのを躊躇っている『笑』が今年の漢字に選ばれる年が来ることを切に望んでいます。
ちなみにボク個人の漢字は『乱』です。
乱れに乱れ、気付いた時には大混乱の跡しか残らなかった今年はこの字しか思いつきません。
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